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二〇一六年四月一七日のGJ部
2016年04月17日 GJ部オンリーイベント第1回記念SSです。
当日の真央と京夜の様子です。
 いつものファミレス。いつもよりはちょっぴり早い時間。
 京夜と真央は、いつもの席にいた。
 真央は、ぐでーっとテーブルに突っ伏している。ぐったりと元気がない。
「あー、もー……。会社ー……、行きたくねー……」
「しっかりしてくださいよ部長。五月病にはまだ早いですよー」
「ちがうよー……、これは四月病っていうんだー……」
「そんなのありませんって」
 スーツを着て、格好だけ〝社会人〟の彼女を見ながら、京夜はため息をついた。
 真央はこの四月から会社に通っている。
「あと部長って……、それヤメロー。……おまえ、たまに言うよなー。わざとだろ。ぜったいわざとだろ?」
「ええ。もちろんわざとですよ。――やめてほしかったら、はい、会社行きましょう」
「やだー……、もうヤダー……、会社いきたくねー、おまえもいっぺん会社いってみりゃいいんだー……、あんなんジゴクだぞー、無理ゲーだぞー」
「僕も来年になったら行きますよ。もう面接はじまりますよ」
 京夜はもう大学四年生。就職活動の最前線だ。
「お、おう……。が、がんばれ……。じゃなくて、がんばるな……。わたしも、がんばらないから……」
「いやそこはがんばりましょう」
「満員電車はー、あれはー、いいんだー。あれは楽しめるー……。だが会社がいかんー。あれは、無理だー」
「どのへんが無理なんですか?」
「給湯室でなー、人のワルぐちとウワサ話とがあってなー。あと、ランチの誘いを断ってはいかんのだー」
「それは大変ですね。会社内ヒエラルキーですね。乙女新党も歌ってます。たいへんですねー」
「あとな。あとな。虐待されんだよ? ……されるよ? これ五十部ずつ五分で! ――とか、コピーの束押しつけらるしー。物理法則超越してんじゃんよー。無理じゃんよー」
「それは無理ですねー」
「ヤッター! 五時だーっ! って思ってウキウキになると、いきなり補習が発生すんの」
「それは補習じゃなくて、残業だと思いますよ」
「私は愚痴言ってんの。おとなしく聞いとけよ。オンナの愚痴にツッコミ入れるとか、なんてひどいヤツだよ」
「はい。聞いてますよ。どんどん愚痴ってください」
「あとな。カチョーがセクハラすんの」
「それは許せませんね。訴えてやりましょう」
「うえっ? ……な、なにオマエいきなりエキサイトしてんの? しちゃってんの?」
「セクハラなんて許せないですよ。なんでしたら僕が厳重抗議します! その上司の名前と役職を――」
「せ、セクハラ……っていっても、アレだよ? 真央ちゃん、ちっちゃくて可愛いねー。うちの娘に欲しいくらいだよー、とか? 言ってくるだけだよ? 私のトラウマ、ビミョーに掘り下げてくるだけだよ?」
「ああ。……そういうのですか。……まあ有罪ですけど」
「有罪なのか。そーなのか」
「部長に……、真央に可愛いとか言っていいのは、僕だけですから」
「………」
「………」
 ちょっと気まずい沈黙が、長く続いた。
 真央はドリンクのストローを、ちゅーと吸っていた。京夜のほうは、メニューを開いて眺めていた。
「お子様ランチおまたせしましたー。あと、〝いつものやつ〟でー」
 沈黙を破るように、ウエイトレスのお姉さんがやってきた。
 持ってきたプレートを二つ、京夜と真央の前に、それぞれ置いてゆく。
「え? あれ? これ?」
 ウエイトレスのお姉さんのいつもの笑顔と、テーブルに置かれた料理とを交互に見比べつつ、京夜は言った。
「はい。いつものでーす」
 お姉さんは、にこにこと笑っている。でも注文していないんだけど。
「わーい! おこさまランチ! まおだいすきー! おねーさん! ありがとー!」
 真央は先割れスプーンを子供握りして、ぱくぱくと食べはじめている。
 このファミレスに通うようになって、もう五年……。部室にいたより長い時間を過ごしてきているが……。いまだに真央ちゃん一〇歳を続けている。よしんば最初は気づいていなかったとしても、五年経過した今では、論理的に気づいているはずなんだけど、お姉さんのプロフェッショナルな笑顔には微塵も揺らぎがない。
 まあなにはともあれ――。元気が戻った真央に、京夜は微笑んだ。
 あれ? こんな時間? モーニングタイムに、お子様ランチって、やってたっけ……?
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IP属地:福建1楼2022-09-12 21:08回复
    二〇一八年四月二九日のGJ部
    GJ部オンリーイベント「走りだそう! EX」 記念SSです。
    2018年04月29日の真央と京夜の様子です。
     いつものファミレス。いつもの日曜日の、いつもの席。
    「そういえば部長、そろそろお誕生日ですよね」
    「う? あ、ああ……、そうかもしれないな……」
    「プレゼント、今年はなにがいいですか?」
    「う……、うん……、まあなんでもいいよ」
     彼女のテンションが妙に低いことに、京夜はすぐに気がついた。もう十年近い付き合いだ。
    「高いものとか無茶なものとか、去年や一昨年みたいに、言ってもいいんですよ?」
    「誕生日がくるのって、楽しくて楽しくて待ち遠しかったんだよ。……これまでは」
    「これまでは? じゃあいまは、待ち遠しくないんですか?」
    「おまえも来年になったらわかるぞ」
     どういう意味だろう?
     ちょっと考えてみたが、やっぱりわからない。
     自分は鈍いほうだという自覚はある。特に女の人がなにを考えているかなんて、まったくわからない。だから言葉にしてもらわないと。
    「言ってくださいよ」
    「さすがキョロだな。その空気読まねー性能。なんたる失礼なやつだ」
    「いえ。部長のかまってオーラには気がついていますよ」
    「……こんど誕生日くるとさ」
    「……くると?」
    「わたし、25歳になるじゃん?」
    「なりますね」
    「つまり、アラサーじゃん?」
    「あー……」
     京夜は理解した。
     あれ? でも……?
     京夜はスマホを取り出した。そしてGOOGLE先生に……。
    「……って、オマエ、ひとが勇気を出してカミングアウトしたら、いきなりスマホかよ」
    「ちょっと待ってください。いま調べてますんで」
    「なに調べるんだよ」
     GOOGLE先生から答えが返る。
    「ほら部長。だいじょうぶですよ。アラサーというのは、30歳の前後だけという説もあります。だからセーフです、セーフ」
    「アウトだよ! 四捨五入したら、25は30じゃん! アラサーじゃん!」
    「諸説あるなら、自分に都合のいいほうを採用しましょうよ~」
    「わたしはおまえみたいにテキトーに生きてはいけんのだ」
    「適当じゃなくて中庸道です。立派な道です」
    「ものはいいようだな」
     真央に笑顔が戻った。
     この人は、笑っていないとだめだと思う。
    「ご注文お決まりですかー?」
     ウエイトレスのお姉さんがやってきた。
    「まおねー、まおねー! おこさまランチー!」
    「……ハンバーグ、ライス付きで」
    「はい。いつものですねー」
     お姉さんが帰って行ってから、京夜は真央に顔を戻した。
    「あれって、注文取る意味、あるんでしょうか?」
     ここ一年、同じものしか頼んでいない。お姉さんの返事も「いつものですねー」と、一年間、変わらない。そろそろ注文なしで出てきてもいい頃合いだと思うんだけど。
    「プロはいついかなるときにも手を抜かないのだ」
    「こっちの年齢詐称のプロは、手を抜きまくりですけどね」
     はじめの頃にはJSルックで決めてきた真央であるが、最近はすっかりサボりぎみだ。今日なんてGW中なのに出勤するとかで、バリバリのスーツ姿である。
     しばらくすると、ハンバーグとお子様ランチがやってきた。
     しばし食事が続いて、無口になる。神聖なるお子様ランチは、無言で食すものなのだ。
    「そういやさー」
     最後のゼリーの蓋を、ぺいっと脇へうっちゃって、真央が言う。
    「さっきのプレゼントの話だが」
    「ええ。なにか欲しいものは――」
    「――それってさ、おまえの給料三ヶ月分ぐらいの、たっけーもん、リクエストしていいの?」
    「カンベンしてくださいよー。高いっていっても、ほどがありますよー」
     京夜はそう言った。泣きマネも盛りつけた。
    「ちっ……、ネタが昭和すぎたか……」
     真央は舌打ちをして、そう言った。
     ん? ネタ……? なんだろう? どんな意味だろう? あとでGOOGLE先生に聞いてみようかな。
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    IP属地:福建3楼2022-09-12 21:09
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      二〇一九年六月一六日のGJ部
      GJ部オンリーイベント『走りだそう! 4』 記念SSです。
      2019年06月16日の真央と京夜の様子です。
      「主任になった部長に、カンパーイ」
      「お、おう」
       いつものファミレス。いつもの日曜日。
       いつものボックス席で差し向かいになって、グラスワインで乾杯する。入社四年目で早くも出世した真央と二人きり。ちょっとしたお祝いだ。
      「しかし早いですねー。26歳で主任だなんて」
      「まあな」
      「なんかあんまり嬉しそうじゃないですね。部長?」
      「部下ができると責任も増えるダロ。給料があがるばかりじゃねえしなー」
      「僕は万年ヒラっぽいので、そういうのって、ぜんぜんわからないですねー」
      「おまえだってそのうち昇進すっだろ。部長・四ノ宮京夜とか、課長・四ノ宮京夜とかのシリーズがはじまるかもしんねーぞ?」
      「僕は中庸道を歩んでますんで。――全サラリーマンの80パーセントは出世しないまま定年を迎えるそうですよ。平均に準じます」
      「それじゃずっとわたしのがリードするばかりじゃん。わたしらの関係、一生、ずっとこのままかよ?」
      「僕、オレマンになればいいんでしょうか?」
      「う……。アレはなんていうかちょっと違う趣味に目覚めちゃいそうなんで……。やめとく」
       違う趣味っていうのは、どういうのだろう? リードするっていうのは、ああいう感じのことを言うのだと思うのだけど。
      「しっかし、わたしら……。昼間っからおサケだとか。なんかイケナイことしているみたいだなー」
       白ワインの残りを一気に飲んで、真央は言った。やおら手をあげると――。
      「あっ――! おねーちゃーん! まおねー! おこさまランチー!」
       ウエイトレスのお姉さんはプロに徹して鉄の笑顔。アルコール飲んでる偽女子小学生の注文にもビクともしない。
      「そういえば、僕と部長……真央って、一つしか年が違わないんですよね」
      「ふっふっふ。おまえも今年でアラサーなのだ。絶望の刻がやってくるのだ」
      「いえ。僕はアラサーについて、〝アラウンド・サーティーン〟――つまり28歳以上32歳未満という定義を採用していますので、つまり、まだまだ余裕です」
      「ちっ」
      「高校生の頃って、一歳差って、すっごく大きく感じていましたけど。部長や紫音さんたちがすごい大人のお姉さんに思えていましたけど。……でもたった一歳しか違っていなかったんですよね」
       社会に出ると一歳差を小さく感じるようになる。
      「なに? なんなの? いきなりタメ宣言なの? キョロのくせにナマイキになるの? なっちゃうの!?」
      「真央がリードしろって言うからだろ?」
       京夜は、言った。
       家でも会社でも友達と話すときにも、基本、敬語調なんだけど……。真央にリクエストされているように感じたので、それに応じる。
      「うおっ!? なに? いきなり敬語やめるの? やめちゃうの!?」
      「半分ぐらいオレマンで……。いわばハーフオレマンってとこかな。……だめかな?」
      「ダメじゃない……。ダメじゃないけど……。あうう。……なんか慣れない」
       真央が身を小さくしている。髪の毛をぶわっと膨らませている。恥ずかしがっている。
      「あっ、だめじゃないよ? だめじゃないから……、今日はそのままで」
       今日はこのままでいないといけないらしい。大変だー。
      「なんでこんな話になったんだっけ?」
      「ほ、ほら……。わたし、アラサーだろ?」
       真央は去年から、真央的定義でいうところのアラサーとなっていた。今年はもうすぐ誕生日で、そして26歳だ。
       これって……。
       ひょっとして……?
       さっきから続いているこの話題。〝お姉さん〟ではなくて対等に扱えというアピール。これって、つまり……?
      「なー……? いつ、籍入れてくれるワケ?」
       突然の爆弾発言が飛び出した。
      「あー……」
       京夜は言葉に詰まった。
       去年あたりから、それとなくアプローチはあったのだが……。ここにきて、ズバリと切り込んできた。
       そっか。真央はもう26歳だもんな。出会ってもう9年も、こうして一緒にいて――。
      「なぜ敬語に戻る。ズバッとリードしてくれるんじゃないのか?」
       それは一生無理そうだなぁ、と思いつつ、京夜は笑顔を返した。
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      IP属地:福建4楼2022-09-12 21:09
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        二〇二十年九月十三日のGJ部
         いつものファミレス。いつもの日曜。
         向かいに座る真央は、今日はちょっと不機嫌だ。不機嫌っていうよりも……元気がない?
         テーブルにほっぺたをくっつけて、ぜんぜん起きあがってくる気配がない。
        「部長、元気出してくださいよー。部長が元気ないと、僕まで元気なくなっちゃいますよー」
        「う……、おま、なにイキナリ口説き文句を」
         ほっぺたをテーブルから引き剥がして、真央は言う。
        「え? 僕、口説いてました? いつですかどれですかどのへんからですか」
        「素かよ」
         よくわからなかったけど。よかった。ちょっとは元気が出たみたい。しかし取り戻した元気は、またすぐに尽きてしまったようで、真央はぐてーっとテーブルに突っ伏した。
        「だいじょぶだー。ゲンキがないっていうかぁ……、へこんでいるだけだー」
        「なぜ部長はへこんでいるのでしょう?」
        「六月だったはずじゃん? それが、ころな、とかゆーので流れちゃったじゃん? もう九月じゃん? いったいいつになるんだろうなー、と思ったら、なんかブルーになっちゃってさー」
        「ああ……」
         部長の言ってることが、ようやくわかった。
        「やっぱ、あれなのかなー。オリンピックとおんなじで、延期ってのはオトナの建前でー、もうほとんど一〇〇パーセント近く中止決定なのかー。そうかー。そうなのかー」
        「僕は気にならないですけどね。むしろほっとしたというか」
        「おま。なにげにそーゆーとこ、昔と変わらないよな。ヒドイやつだな。中止でへこんでいるヤツがグチっているその前で、〝僕は中止で嬉しいんですけどね〟とか、言えちゃう?」
        「ああすいません。配慮が足りませんでした」
        「アト、その敬語調。いつになったら直すわけ?」
        「ははは」
         僕は力なく笑った。敬語をやめて「僕」から「俺」となって、オレマン口調で話しはじめると、真央は「ムズムズするからヤメー!」と言うのだ。いったいどうしろと?
        「でも部長も乙女だったんですねー」
        「なんだよその言いかた」
        「うちの霞とか、式とかいいからそのぶん貯金する。なんてしっかりしたことを言ってまして」
        「うお。漢前っ」
        「むしろケンケンのほうが未練たらたらっていうか。式に」
        「あの二人も不思議なやつらだよな。アレだろ? くっついたり離れたりを繰り返してるんだろ? 高校の時から。一度くらいヨリを戻すならわかるが、何度ともなると、ワケがワカラン」
        「そうですね。初回は中学の時でしたけど」
        「それはいいのか? 妹ラブな兄的に?」
        「最初の一、二回は死闘を繰り広げましたけど、何回目かで、もう飽きました」
        「飽きたかー」
        「まあ兄的には安心ですけどね。何回もって、つまり、一時の情熱や気の迷いでなくて、一緒に人生を過ごすパートナーとして選んだというか妥協したっていうか、実利的な判断なので」
         そんな話をしつつ、部長の様子を伺う。
         真央はまだぐでーっとテーブルに伸びたまま。乙女症状は深刻だ。
        「まだ元気でませんか?」
        「そだなー。乙女としてはなー。やっぱなー。……はぁ」
         同情したいが、こればかりは、やっぱりわからない。
         こういうとき無理に合わせない。無理にわかった顔をしない。自分の感性を丸めない。そういう、二人のあいだの約束事がある。長いこと付きあって得た知見だ。長続きさせるコツだ。
        「ケンケンにも存在する乙女心、おまえにはカケラもないのか? 式に憧れは?」
        「名より実を取る、とでも言っておきましょう」
        「実?」
        「だって僕らもう二人、同棲してるじゃないですか。形ばかりの式より、そっちのがずっと大事ですよ」
        「ど、どうせい――って! それ! ヤメ! その言いかた! ヤメ!」
        「え? だめですか? なんでです?」
        「な、生々しいから……禁止だっ! 〝ルームシェア〟とか、そう呼べ!」
        「ルームシェアは単なる友達同士がするものですよ。僕ら、単なる友達同士ですか?」
        「う……、そ、それは……」
         真央は真っ赤になった。
         カワイイ。もうちょっとイジめてみたい。でも紳士としては、ぐっと我慢。
        「お子様ランチとおろしハンバーグ、お待たせしましたー」
         いつものウエイトレスのお姉さんが、いつもの鉄面皮の笑顔で料理を持ってくる。
        「わぁい♡ まおおこさまランチだいすきー♡」
         彼女は途端に明るくなった。元気な小学生だ。
         ちなみに本日はデート中。よっておめかししている。真央のよそ行き衣装はJSルック。いまだに似合ってしまうのが恐ろしい。まったく違和感がない。
         元気な彼女を眺めながら、ごはんを食べた。おいしかった。
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        IP属地:福建5楼2022-09-12 21:10
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          二〇二一年九月四日のGJ部
           いつものファミレス。いつもの日曜。
          「お子様ランチと、デミたまハンバーグ定食、お待たせいたしましたー」
          「わぁい♡ まお、おこさまランチだいすきー♡」
           子供用フォークと子供用スプーンを、ちゃきちゃきと鳴らして、さあ食べるぞー、と息巻いている真央をよそに、京夜は、戻ってゆくお姉さんの後ろ姿を見ていた。
           ――と。テーブルの下で向こう脛を蹴られた。
          「あいたっ」
          「おい、よそのオンナの尻とか見んな」
          「見てないですよー。濡れ衣ですよー」
          「そりゃな、ああいう立派なモンはな、わたしは持っちゃいないがな……。ちっちゃいけどオマエ専用のが、ここにちゃんとあンだろ。見るならそっち見なさい。他のお姉さんのを見るのは、時と場合によっちゃ犯罪だかんな」
          「いやだからそういうところは本当に見てないですってば」
          「ならどこ見てたんだ? 白状しろよ。髪か? うなじか? おまえのフェチはどこにある?」
          「べつにどこというわけでもなくて、なんとなく背中を見ていただけですって。――あと髪もうなじもいいですね」
          「なんと!? 浴衣のとき、うしろから視線感じると思ったら――そういうコトかよ!」
          「ところで、あの人……。あのウエイトレスのお姉さんなんですけど。僕らがここに通うようになってから、ずっと見かけますよね」
           京夜がそう言うと、真央は考える仕草をみせた。
          「ん? そういえば……、いつもあのプロっぽい感じの人だな」
          「僕らがここに初めて来たのって……、高一の夏休みでしたっけ」
          「私ゃ高二だったが」
          「部長が、ごはんおごってくれるっていうから、なんだろうと思えば……。小学生のフリしてお子様ランチを注文するのに、保護者同伴じゃないとだめだから……とかいう理由でしたっけ」
          「あー、あー、あー……。そういうコトもあったっけな……」
           真央はそっぽを向いた。これは恥ずかしがるときの、いつもの癖。
          「えーと、高二、高三、大一、大二……」
          「なに指折り数えてるんだよ?」
          「僕って、社会人何年目でしたっけ?」
          「会社いきたくないです~、って、ピーピー泣いてたのは、四年前のことだな」
          「じゃあ今年で五年生ですね。うわぁ……。僕らって、もう一一年も、ここに通ってますよー」
          「ほー。へー。はー。……そんなになるっけ?」
          「なりますよ。真央だってもう二八で、アラサーなんですから。ちゃんと一一年経ってますよ」
          「アラサーゆうな! おまえだって二七じゃん! わたしと一コしか違わないじゃん! ほーらミロ! アラサーじゃん! やーい! アラサー! アラサー!」
          「学生の頃って、一学年の違いって、すっごく大きく感じましたけど……。いまになってみると、一歳差とか、もうどうだっていいですよね」
          「そだな」
          「ところで、あのお姉さんって、ずっとここで働いてますよね。……と、さっき背中を見ながら、そう思っていたわけです。話はそこに戻るわけです」
          「ヌシだな」
          「最初の頃は、新人バイトって感じでしたけど。いまは貫禄ありますよね。店の中でいちばん偉いカンジ?」
          「フロアボスだな」
          「まえ、店長がぺこぺこ謝っているのを見ましたよ。僕」
          「店長より偉いのか。なら真の店長……いや、影の店長か?」
           そんなことを真央と話していたところで……。
          「お水のお替わりは、いかがですかー」
           気配もなく足音もなく、いきなり声に話しかけられた。びっくらこいた。真央と二人して、「ひぃっ」と身をすくませた。
          「はっ、はい……。お、おねがいします……」
          「ちょーだい! おねーちゃん!」
           グラスに水を注いでもらって――。そしてお姉さんが帰っていってから――。真央と二人で、顔を見合わせる。
          「あー、びっくりしたー」
           あれ? でも? この店って、お水って、セルフじゃなかったっけ。
           昔はお姉さんが最初に持ってきてくれて、お替わりも注ぎにきてくれていたけど……。いまでは最初からセルフである。この一一年の間にシステムが変わった。
           あれ? なんで、僕ら、お水、貰えたのだろう……?
           京夜は腕組みをして考えこんだ。……謎だ。
          「冷めるぞ」
          「そですね」
           京夜はハンバーグを食べはじめた。
           一一年通い続けた、いつものファミレスのいつもの席は、とても居心地がよかった。
          GJ部オンリーイベント。2021年9月4日の記念SSです。
          今年は所用があって行けないのですが、SSは書きましたー。皆さんで楽しんでくださいー。
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          IP属地:福建6楼2022-09-12 21:10
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            楼主不会日文,大家可以百度翻译,或者会日文的大佬翻译一下


            IP属地:福建来自iPhone客户端7楼2022-09-12 21:54
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              有点好奇,这个是在哪里找到的?我也想去追更


              IP属地:广东来自Android客户端8楼2022-09-20 01:59
              收起回复
                靠,看日期今年可能还有一篇?快进到京夜和部长结婚!(虽然我是喜欢京张x紫音学姐但是都没问题)


                IP属地:北京来自Android客户端9楼2022-11-08 17:31
                收起回复
                  完全看不懂呢


                  IP属地:河南来自Android客户端10楼2023-07-02 22:04
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                    二零一六年四月十七日的GJ部
                    2016年04月17日GJ部活动第一次纪念SS。
                    是当天的真央和京夜的样子。
                    平时的家庭餐厅。比平时早一点的时间。
                    京夜和真央坐在平时的座位上。
                    真央突然趴在桌子上。筋疲力尽。
                    “啊,也是……。公司……,不想去……”
                    “请好好干,部长。五月病还早呢。”
                    “不是啊……这是四月病啊……”
                    “没有那样的事。”
                    京夜一边看着穿着西装,打扮成“社会人”的她,一边叹气。
                    真央从这个四月开始在公司上班。
                    “还有部长……那可不行。……你偶尔也会说,这是故意的吧,绝对是故意的吧?”
                    “是的,当然是故意的。——如果你想让我辞职的话,那就去公司吧。”
                    “讨厌……,已经不行了……,不想去公司了,你也去一次公司就好了……,真是太无聊了,太勉强了。”
                    “我明年也要去,面试就要开始了。”
                    京夜已经是大学四年级学生了。这是就职活动的最前线。
                    “哦,哦……。但是,加油……。不是,不要加油……。我也不会努力的……”
                    “不,那就努力吧。”
                    “满员的电车啊,那个啊,好啊。那个可以享受……。但是公司不行。那是不行的。”
                    “哪里不行?”
                    “在热水室里,有人说的话和传闻。还有,不能拒绝午餐的邀请。”
                    “那可不得了。是公司内的希拉尔基啊。乙女新党也在唱歌。不得了。”
                    “还有呢。还有呢。会被虐待的吧?…会被虐待的吧?这五十部各五分钟!…等等,会把复印件捆在一起。不是超越物理法则了吗?不行啊。”
                    “那是不可能的。”
                    “雅特!五点了!这样想着就变得兴致勃勃的话,突然就要补课了。”
                    “我觉得那不是补习,而是加班。”
                    “我在发牢骚,老老实实地听我说。对女人的抱怨吐槽什么的,真是个过分的家伙。”
                    “是的,我听说了。请不断地发牢骚。”
                    “还有,卡乔性骚扰你。”
                    “那是不可原谅的。我要告你
                    「咦?……你是怎么突然兴奋起来的?是不是做了?」
                    “性骚扰是不可原谅的。如果是这样的话,我会提出严重的抗议!我会把那个上司的名字和职务——”
                    “啊,性骚扰……说起来,就是那个啊?真央,又小又可爱啊。我女儿想要的程度啊,之类的?我只是跟你说而已吧?我的创伤,只是给你挖出来而已。”
                    “啊……是这样吗?……虽然有罪。”
                    「有罪吗?是吗?」
                    “对部长……能对真央说可爱的只有我。”
                    “……”
                    “……”
                    有点尴尬的沉默,持续了很久。
                    真央吸着饮料的吸管。京夜打开菜单眺望着。
                    “孩子午餐让您久等了。还有,‘平常的东西’。”
                    服务员的姐姐来了,好像要打破沉默。
                    把带来的两块板子分别放在京夜和真央面前。
                    「咦?咦?这个?」
                    京夜一边交替比较着女服务员姐姐平时的笑容和放在桌子上的料理,一边说。
                    “是的,是平常的。”
                    姐姐笑嘻嘻的。但是我没有点菜。
                    “哇!我的午餐!非常喜欢!姐姐!谢谢!”
                    真央握着先碎的勺子,大口地开始吃了。
                    去这个家庭餐厅已经五年了……。虽然比在部室里度过了更长的时间……。现在真央还持续着十岁。即使一开始没有注意到,过了五年的现在,应该是在逻辑上注意到的,但是姐姐专业的笑容丝毫没有动摇。
                    不管怎么说——。对恢复了精神的真央,京夜微笑了。
                    咦?这个时间?早上的时候,吃了儿童午餐吗……?
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                      2014年4月29日GJ部
                      这是GJ部的活动“奔跑吧!EX”纪念SS。
                      2018年04月29日的真央和京夜的样子。
                      平时的家庭餐厅。平时星期天的老座位。
                      “这么说来,部长,差不多该过生日了吧。”
                      “嗯?啊,啊……,也许吧……”
                      “今年送什么礼物好呢?”
                      “嗯……嗯……什么都行。”
                      京夜立刻注意到她的情绪异常低落。已经交往了将近十年了。
                      “贵的东西啦乱七八糟的东西啦,可以像去年和前年那样说吗?”
                      “生日要到了,我既开心又期待。……到现在为止。”
                      “到现在为止呢?那现在不期待吗?”
                      “你明年也会明白的。”
                      是什么意思呢?
                      我想了一下,还是不明白。
                      有自己是迟钝的自觉。特别是女人在想什么,完全不知道。所以你得说出来。
                      “请说。”
                      “真不愧是东张西望啊。那种不会察言观色的性能。真是个失礼的家伙。”
                      “不,我注意到部长的气场啦。”
                      “……下次生日会来的。”
                      “……来的话?”
                      “我不是25岁了吗?”
                      “是啊。”
                      “也就是说,不是30岁左右吗?”
                      “啊……”
                      京夜理解了。
                      咦?但是……?
                      京夜拿出了手机。然后向GOOGLE老师……。
                      “……你啊,如果别人鼓起勇气坦白的话,突然就是智能手机了。”
                      “请稍等,我正在查。”
                      “你在查什么?”
                      GOOGLE老师给了我答案。
                      “部长,没关系的。也有说法说30岁左右才是30岁左右。所以是安全的,安全的。”
                      “出局了!四舍五入的话,25不是30吗!不是30吗!”
                      “如果有各种说法的话,就采用适合自己的方法吧~”
                      “我不能像你那样生活在龙舌兰酒里。”
                      “不合适,是中庸道,很好的路。”
                      “东西看起来不错。”
                      真央恢复了笑容。
                      我觉得这个人不笑是不行的。
                      “您决定点什么菜了吗?”
                      服务员的姐姐来了。
                      “喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂
                      “……汉堡牛肉饼,带米饭。”
                      “是的,是平常的。”
                      姐姐回来后,京夜回到了真央。
                      “那个,有点餐的意义吗?”
                      这一年我只点了同样的东西。姐姐的回答也说“是平常的啊”,一年都没有改变。我想差不多该是不点菜就出来的时候了。
                      “专业人士在任何时候都不会偷工减料。”
                      “我这个虚报年龄的专业人士,都是偷工减料的。”
                      刚开始的时候是用JS服装决定的真央,最近完全是偷懒。今天明明是黄金周却要上班,穿着巴厘岛的西装。
                      过了一会儿,汉堡和儿童午餐就来了。
                      吃饭持续了一会儿,变得沉默寡言。神圣的儿童午餐是无言的。
                      “是啊。”
                      真央把最后的果冻盖往旁边一口一口地盖上了。
                      “刚才说的是礼物。”
                      “嗯,你想要什么——”
                      “——我可以要求你发三个月左右的工资吗?”
                      “请给我做一下吧。虽说贵,但也有程度。”
                      京夜是这么说的。还装上了模仿哭泣的样子。
                      “啊……,段子太昭和了吗……”
                      真央咂着嘴说。
                      嗯?段子……?是什么呢?是什么意思呢?以后再问GOOGLE老师吧。
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                        2019年6月16日GJ部
                        这是GJ部的活动“奔跑吧!4”纪念SS。
                        2019年06月16日的真央和京夜的样子。
                        “对成为主任的部长,干杯。”
                        “哦,哦。”
                        平时的家庭餐厅。平常的星期天。
                        在平时的包厢里面对面,用葡萄酒干杯。和进公司第四年就早早出人头地的真央只有两个人。只是一点祝贺。
                        “可是太早了,26岁竟然是主任。”
                        “嗯。”
                        “你看起来不太高兴,部长?”
                        “有了部下,责任也会增加。工资也不会一直上涨。”
                        “我好像是万年希拉,所以完全不知道。”
                        “你过几天也会升职的吧。部长·四之宫京夜啦,课长·四之宫京夜啦的系列可能会开始吧?”
                        “我走的是中庸之道。——据说80%的上班族都没有出人头地就迎来了退休年龄。以平均为准。”
                        “那不是一直都是我的领导吗?我们的关系,一辈子都这样吗?”
                        “我,成为我的男人就好了吗?”
                        “嗯……。那是怎么说的呢,好像会被不同的兴趣吵醒……。我不干了。”
                        不同的兴趣是什么呢?所谓领先,我想是说那种感觉。
                        “嘘,我们……。从白天开始就是鲑鱼啦。好像在做什么不好的事。”
                        一口气喝了剩下的白葡萄酒,真央说。轻轻地举起手——。
                        “啊——!喂喂喂!喂喂喂!喂喂喂喂!”
                        女服务员的姐姐是专业的铁的笑容。对喝酒精的伪女小学生的订单也毫不畏惧。
                        “这么说来,我和部长……真央的年龄只有一个不同吧。”
                        “哼哼,你今年也是30岁左右了,绝望的时刻即将来临。”
                        “不,我对30岁左右的人采用了‘30岁以上’——也就是28岁以上32岁以下的定义,也就是说,还很从容。”
                        “小”
                        “高中生的时候,相差一岁,感觉非常大。部长和紫音他们都是很厉害的大人的姐姐。……但是只有一岁不同。”
                        进入社会后,感觉相差一岁很小。
                        “什么?这是什么?突然发表宣言?明明是东张西望却变成了海参?会变成这样!?”
                        “因为真央说要领先吧?”
                        京夜说。
                        不管是在家里还是在公司和朋友说话,基本上都是敬语风格……。因为感觉是真央要求的,所以相应地。
                        “哦!?什么?突然停止使用敬语吗?我不干了!?”
                        “一半左右是我……。也就是说是混血儿。……不行吗?”
                        “不是不行……。不是不行……。啊。……总觉得不习惯。”
                        真央变小了。头发蓬松起来。害羞。
                        “啊,不是不行吗?不是不行……,今天就这样。”
                        今天好像必须这样下去。很辛苦啊。
                        “为什么会变成这样?”
                        “喂,你看……我是30岁左右的人吧?”
                        真央从去年开始就是真央定义中的30岁左右。今年马上就要过生日了,还有26岁。
                        这个……。
                        说不定……?
                        从刚才开始持续的这个话题不是姐姐’而是平等对待的宣传。这个,也就是说……?
                        “啊……?什么时候能入籍?”
                        突然出现了炸弹发言。
                        “啊……”
                        京夜充满了语言。
                        从去年开始,就有这样的方法……。来到这里,直截了当地切入了。
                        这样啊。真央已经26岁了。相遇已经9年了,就这样在一起——。
                        “为什么要回到敬语上来,不是一下子就领先了吗?”
                        虽然觉得这一辈子都不行,但京夜还是笑了起来。
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                        IP属地:广东13楼2023-07-16 20:55
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                          2020年9月13日的GJ部
                          平时的家庭餐厅。平常的星期天。
                          坐在对面的真央今天有点不高兴。与其说不高兴不如说……没有精神?
                          把脸贴在桌子上,完全没有起床的迹象。
                          “部长,请打起精神来。如果部长没有精神的话,连我都没有精神了。”
                          “嗯……喂,你这是在说什么?”
                          真央把脸蛋从桌子上撕下来说。
                          “诶?我在追你吗?什么时候?哪个?从哪里来的?”
                          「真的吗?」
                          虽然不太清楚。太好了。好像有点精神了。但是找回的精神好像又马上用尽了,真央突然趴在桌子上。
                          “没关系。你说没有龙胆啊……,只是凹陷而已。”
                          “为什么部长会消沉呢?”
                          “应该是六月吧?那不是因为是时候了吗?已经是九月了吗?到底是什么时候呢?这样想着的话,总觉得变成了蓝色。”
                          “啊……”
                          终于明白了部长说的话。
                          “果然是那个啊。和奥运会一样,延期是大人的方针,几乎已经决定中止百分之一百了。是吗?是吗?”
                          “我倒不介意,倒不如说松了一口气。”
                          “喂。不管怎么说,这个地方和以前没什么区别吧。真是太过分了。在因中止而消沉的家伙发牢骚之前,能说‘我很高兴中止了’吗?”
                          “啊,对不起,我没有考虑到。”
                          “阿托,你的敬语,什么时候才能改?”
                          “哈哈”
                          我无力地笑了。停止敬语,从“我”变成“我”,用自己的语气开始说话的话,真央会说“我会生气的!”。到底该怎么办?
                          “但是部长也是少女啊。”
                          「你这是在说什嚒?」
                          “我家的薄雾啦,式啦什么的都可以,所以要存钱。说了这么好的话。”
                          “哦,汉前。”
                          “不如说肯肯更留恋他吧。”
                          “那两个人也真是不可思议的家伙啊。是他们吧?他们是反复粘在一起或离开的吧?从高中开始。只要把约里放回去一次就知道了,但过了好几次,理由就变成了。”
                          “是啊。第一次是中学的时候。”
                          “那好吗?像妹妹爱的哥哥一样?”
                          “最初的一两次展开了死斗,但第几次,已经厌烦了。”
                          “厌烦了吗?”
                          “哥哥的话就放心了。不管多少次,也就是说,不是一时的热情和迷惘,而是作为一起度过人生的伙伴选择的还是妥协的,都是实利的判断。”
                          一边说着那样的话,一边询问部长的情况。
                          真央还一直伸到桌子上。乙女症状很严重。
                          “还没好吗?”
                          “是啊。作为少女啊。果然啊。……啊。”
                          我想同情你,但我还是不明白。
                          这种时候不要勉强配合。不要勉强露出明白的表情。不集中自己的感性。对了,有两个人之间的约定。这是长期交往后得到的见解。这是让它长久的诀窍。
                          “KENKEN也存在的少女心,你连个碎片都没有吗?你对仪式有憧憬吗?”
                          “与其说是名取实,不如说是名取实。”
                          “真的?”
                          “因为我们不是已经同居了吗?比起形式上的仪式,那边更重要。”
                          “怎么,怎么了——!那个!糟了!那个说法!糟了!”
                          “啊?不行吗?为什么?”
                          “啊,因为很生动……是禁止的!”“共享房间”之类的,这样称呼吧!”
                          “共享房间只是朋友之间做的。我们只是朋友吗?”
                          “嗯……那个,那个……”
                          真央变得通红。
                          很可爱。我想再欺负一下。但是作为绅士,要忍耐一下。
                          “孩子午餐和汉堡肉饼,让您久等了。”
                          平时的女服务员的姐姐,用平时铁皮的笑容拿来料理。
                          “哇♡我喜欢吃午饭♡”
                          她顿时开朗起来。是个健康的小学生。
                          顺便说一下,今天正在约会。因此打扮得很漂亮。真央穿的是JS服装。现在还很适合你,真可怕。完全没有违和感。
                          一边眺望着健康的她,一边吃了饭。真好吃。
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                          IP属地:广东14楼2023-07-16 20:57
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                            2021年9月4日GJ部
                            平时的家庭餐厅。平常的星期天。
                            “孩子午餐和鸡蛋汉堡套餐,让您久等了。”
                            “哇♡喂,我喜欢吃午饭♡”
                            把孩子用的叉子和孩子用的勺子啪嗒啪嗒地响着,一边喘着气说“来吃吧”的真央,京夜看着回来的姐姐的背影。
                            ――。在桌子下面被踢了对面的小腿。
                            「我爱你。」
                            “喂,别看别的****股。”
                            “没看到。是冤枉的。”
                            “我可没有那么好的东西啊……。虽然很小,但是你专用的,就在这里吧。要看的话就看那边吧。看其他姐姐的,根据时间和场合的不同是犯罪的。”
                            “因为不喜欢,所以真的没有看到那样的地方。”
                            “那你在看哪里?坦白吧。头发?脖子?你的头发在哪里?”
                            “并不是说哪里,只是随便看看后背。——还有头发和脖子都很好。”
                            “怎么了!?穿浴衣的时候,如果觉得后面有视线的话——就是这样啊!”
                            “对了,那个人……。是那个女服务员的姐姐。自从我们来这里之后,一直能看到吧。”
                            京夜这么一说,真央露出了思考的动作。
                            “嗯?这么说来……你一直都是那种专业的人。”
                            “我们第一次来这里……是高一的暑假吧。”
                            “我是高二。”
                            “部长说要请我吃饭,我想是什么呢……。明明是小学生的样子点儿童午餐,如果不是监护人陪同的话是不行的……这样的理由来着。”
                            “啊,啊,啊……。也有这样的事情吧……”
                            真央转过身去。这是害羞时的老毛病。
                            “嗯,高二、高三、大一、大二……”
                            “你在数什么呀?”
                            “我是社会人第几年来着?”
                            “我不想去公司了,我哭是四年前的事了。”
                            “那今年就是五年级了。哇……。我们已经在这里上了一年了。”
                            “哇。啊。哈。……会变成那样吗?”
                            “会的。真央已经二十八岁了,已经是30岁左右了。已经过了一年了。”
                            “30岁左右!你也不是二七嘛!和我只差一个吧!喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂喂
                            “学生时代,一年级的不同,感觉非常大……。到了现在,一岁差什么的,已经无所谓了。”
                            “是啊。”
                            “对了,那个姐姐一直在这里工作吧。……我刚才一边看着她的后背,一边这么想。话应该回到那里了。”
                            “是努西啊。”
                            “刚开始的时候,感觉是新人打工。现在很有威严吧。是店里最伟大的地方吗?”
                            “是楼层老板啊。”
                            “喂,我看见店长在一脸歉意,我。”
                            “你比店长还厉害吗?那真的是店长……不,是影子店长吗?”
                            即使和真央说了那样的话……。
                            “再来一杯水怎么样?”
                            没有动静也没有脚步声,突然被声音搭话了。吓了一跳。和真央两个人,“嗨”地蜷着身子。
                            “啊,好的……拜托了……”
                            “喂!姐姐!”
                            请把水倒进玻璃杯里——。然后姐姐回来之后——。和真央两个人见面。
                            “啊,吓了一跳。”
                            咦?但是?这家店的水不是自助的吗。
                            以前姐姐第一次给我拿来,再来一杯……。现在从一开始就是自助的。在过去的一年里,系统发生了变化。
                            咦?为什么,我们能得到水呢……?
                            京夜抱着胳膊沉思。……是个谜。
                            “我要凉了。”
                            “是啊。”
                            京夜开始吃汉堡。
                            一直去了一年的家庭餐厅,平时的座位很舒服。
                            只有GJ部的活动。这是2021年9月4日的纪念SS。
                            今年因为有事不能去,SS写了。请大家一起享受。
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                            IP属地:广东15楼2023-07-16 20:59
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                              IP属地:福建来自iPhone客户端16楼2023-07-16 21:42
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