日本でもっともレスペクトを集めている监督は宫崎骏かもしれない。知名度、才能共にまさしく日本一である。
监督デビューが遅かったせいもあり、まだ作品数は少ない。しかし作品の一本一本には、まるで非の打ち所がない。
90年代からは作品一本にかける时间にももっとゆとりを持たせているが、慎重にネタをぬくめているのか、単にアニメの制作が遅いからか、それともわざとじらしているのか、観客を待たせた后の発表では毎回センセーションを巻き起こす。作品一本一本の「出来事」が日本の歴史に刻み込まれる。キネマ旬报ベスト・テン入赏、海外の映画祭で受赏、兴行成绩の涂り替え、史上最高の视聴率、等々。
ここで重要なのは、宫崎监督の作品がすべてアニメだということ。
アニメは常に実写映画とは别个に扱われている倾向にあり、とくにアニメ大国と言われる日本では、映画の原点がパラパラマンガすなわちアニメであることを忘れているかのようだが、そんな时代に宫崎アニメは実写と区别されることなく、映画というひとくくりの中で高く评価され、今では宫崎监督は日本一の映画监督という称号を确実に获得している。アニメーション(动画)とは最もシンプルな映画芸术へのアプローチであり、宫崎アニメからは、映画こそ最上のエンターテイメントであることを教えられる。
宫崎アニメにでてくる登场人物は爱娇があって、温かい人たちばかりだ。キャラクターを见ているだけでもホッとしてくる。宫崎アニメがテレビで放映されるたんびに同じ作品を何度も见てしまうのは、こういったキャラクターたちを通して、人间が决して饱きることがない幸福な気持ちを形にしているからではないだろうか。「ルパン三世カリオストロの城」の銭形警部の最后の决め台词、「魔女の宅急便」の素晴らしき町の住人たち。
とてもストーリーはわざとらしいのに、なぜだか见ていてとても気持ちがいい。宫崎アニメは人の爱情に働きかけている
だから宫崎アニメはいつまでも思い出深く、何度でも见たいと思わせる。
宫崎监督はどの作品でもその优しさを忘れたことはなかったが、それでいて描き出そうとしているテーマは毎回违っていたので、宫崎アニメはどれも似ているようで、胸の热くなる所は违っていた。宫崎アニメの各作品に优劣がつけられない理由はそこにある