順手轉
バレーボール男子日本代表のエース石川祐希(中大)が1日、3度目のイタリアセリエA1部挑戦のため成田空港から出発した。過去2度と違って今季はリーグ開幕前から合流する。「試合に多く出て活躍したい。チームが勝っていけるようにしたい」。
9月のワールドグランドチャンピオンズカップで右膝を負傷。所属するのは昨シーズンと同じラティーナ。合流時期は直前まで検討されたが、リハビリをしながら15日の開幕を迎える。「まずはしっかり治して、治った後に思い切り頑張れれば」と語った。
以下は、26日に行われた会見でのコメント。
――怪我について。
石川:フランス戦第2セットサーブレシーブのときになってしまいました。痛かったけど、試合中でしたし、やらないといけないと自分は思ったのでプレーしました。
(怪我をしたときの感触は)前に一回あったかなという感じ。
フランス戦からポジションが変わったので、それで(怪我をした時と同じ)その状況が多く生まれました。5番だったのが、2番になったのです。ライトでサーブレシーブして、攻撃参加するという状況でしか(そういう怪我には)ならないと思う。S1(セッターが後衛右のローテーション)のときになるんですけど、試合中何度かそういう状況があった。サーブレシーブして、そのまま助走に入らないといけない。5番のときは、ライトでサーブレシーブして、だいたいそれで終わり。バックアタックに入るにしても、いったん後ろに助走をとらないといけないので、同じ状況にはならない。
――15日の開幕には。
石川:開幕には兄合わない。傷めてやっていても、また膝がゆるくなったりしてもよくないので、ここが休む期間なのかなと思って、ドクターの言われた4週間から6週間をしっかりトレーニングとリハビリに専念したい。その時点で10月2週経っている。そこから徐々にやり始めて、試合に向けて整えていきたい。向こうのチームにも迷惑をかけているので、できるだけ早くプレーできるようにはしたいが、かといって痛みがあるままやるということは、今は考えていないです。
――インカレが学生最後の大会となるが。
石川:インカレしか今年は大学の試合に出れない。春にちょっと出ましたけど。同期にすごく迷惑をかけているので、最後くらい力を出してその思いは誰よりもある。春とか東日本とか秋とか、ほtんど出れなかったので。
大学にいることは少なかったですけど、寮に帰ればいるし、チームメイトは大事にしたい。何かしら自分のできることをしたい。
――合流の時期がまだ決まっていないとのことだが(会見当時)
石川:自分自身はとりあえず治したいと思っていたので、日本で治すのでも、向こうで治すのでも構わない。全日本や大学の判断に従います。言われたとおりにしています。
――卒業式は。
石川:卒業式は多分出ないです。残念ではありますけど、今しかできない体験なので、自分はバレーボールを優先します。
――最終的にいつまでいるようなイメージですか?
石川:やるからには一番を目指したい。そこ(プレーオフ)を目標にやっていきたい。去年はプレーオフに出られなかったので、プレーオフ進出は最低限です。リーグ戦の成績が10位位上だとコッパ・イタリアにも出られるのですが、去年はそれも出られなかった。それに出場することも目標です。