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いよいよ本日放送開始!
葵せきな先生書き下ろしTwitter連載小説
景太が花憐達と出会う前の日常。アニメ第1話へと繋がる「ゲーマーズ!」前日譚の後編です。
第23回【雨野景太とプリクエル―後編―】
ゲスト挿絵イラスト「かまぼこRED」さん
「トイレ行っただけなのに、なんか疲れたな、この休み時間……」
ぼっちは校内を移動するだけで疲弊する。……世知辛い世の中だ。
僕は大きく嘆息すると、教室へと続く廊下を折れ、そこで……。
「…………」
初めて、天使を、見た。
同じ三次元の人間とは思えない、金髪碧眼の美しい女子生徒がそこにいた。
彼女は周囲を沢山の友達に囲まれながら、鬱々としたモブキャラぼっち男子の横を抜けていく。
それは、あまりに対照的な陰と陽の構図で。
「天道さん、先程のレシーブ凄かったですね!」
「ありがとう。チームの勝利に貢献出来て良かったわ」
「数学での先生への間違い指摘も、痛快でした!」
「いえ、あれは、出過ぎた真似をしてお恥ずかしい限りです」
友人達と楽しげに会話しながら、こちらなどには目もくれず去って行く女子生徒の背中を、僕はぼんやり見送る。
「(……同じ学校の、同い年なのにな……)」
そうとは思えない程、彼女とは何もかも違っていて。
同じ場所、同じ時間に存在しているはずなのに、交わらない存在。
二次元と三次元のように隔絶された存在。
そんな人も、この学校には、いる。
その事実が今の僕には、なぜだか――
――なぜだかとても、嬉しくて。
「(まるで、僕の考える『ゲーム』を体現したみたいな人だな……)」
その存在に現実味がなく、あざといぐらいに理想的で、近づきたくても近づけなくて。
だけど……無関係な第三者として外側から眺められるだけで、充分幸せでもあって。
……正直、夢も希望もない高校生活だ。
けれど。
たとえ遠くても、触れられなくても……そこに「光」があることを、知れただけでも。
「うん、今日も頑張ろ」
僕は彼女に少しだけ元気を貰うと、退屈な日々を再開したのだった。


IP属地:江苏98楼2017-07-13 13:15
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    以后动画放送的每周四都会有新作短篇公开~


    IP属地:江苏99楼2017-07-13 13:51
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      アニメ「ゲーマーズ!」第2話本日放送!
      葵せきな先生書き下ろしTwitter連載小説
      第24回【亜玖璃と恋愛シミュレーション】
      ゲスト挿絵イラスト「暮浦鶏太」さん
      景太と亜玖璃のファミレス会議。今回の話題は恋愛ゲームのようです
      「あまのっちってさ、亜玖璃を攻略しようとしてんの?」
      いつものファミレス会にて、突如アグリさんがドギツイ質問を投げてきた。
      僕は炭酸飲料を一瞬吐きそうになりながらも、どうにか訊ね返す。
      「な、なんですか、藪から棒に」
      「いや、今ネットでこんなの見ててさ」
      そう言って自らのスマホをこちらに向けてくるアグリさん。そこにはとある恋愛シミュレーションゲームの攻略記事があった。
      「祐が最近やってるみたいなの、このゲーム」
      「ああ、僕が薦めましたから」
      アグリさんは僕をギロリと一度睨んでくるも、それ以上怒ることもなく、話の先を続けてきた。
      「で、これって、狙ったヒロインのいる場所に何度も行くと、結ばれるらしいじゃん」
      「まあ、そうですね」
      「つまりあまのっちも、亜玖璃狙い?」
      「違います」
      速攻で否定する僕。が、アグリさんは自らの肩をかき抱いて怯えながら僕を見る。
      「亜玖璃とあまのっちのファミレス会議数的に、もうこれ、絶対亜玖璃ルートじゃん」
      「だから違いますって」
      「だってこの攻略記事には、同じヒロインと七回程度イベント発生させたら、キスまで行けるって書いてあるよ」「書いてますね」「じゃあ亜玖璃……そろそろあまのっちの子を産まなきゃじゃん!」「邂逅回数的にはそうかもですけど!」
      「ひっく……やだよぉ……ひっく」
      「ちょ、何泣いているんですか!? 周囲の目が! 僕が泣きたい!」
      「あまのっちが、無責任に……何も知らない亜玖璃と、何回も……」
      「お茶しただけですよねぇ!?」
      「まさかそれで孕むなんて……」
      「ホントにまさかですよ! というか、ヒロインとの邂逅回数だけで親密度上がるのはゲームだけの話ですから!」
      「だよね。だって亜玖璃、あまのっちのこと未だにキモいと思ってるもんね」
      「それはそれで傷つきますけど、そういうことです」
      馬鹿話を終えた僕らは、無言でスマホをいじりだす。
      ――と、アグリさんが下を向いたままぽつりと漏らしてきた。
      「……ホントに良かったよ。この世界が、ゲームじゃなくてさ」
      「……ですね」
      僕らの関係は、今日も、変わらない。


      IP属地:江苏102楼2017-07-20 13:11
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        アニメ「ゲーマーズ!」第4話本日放送!
        葵せきな先生書き下ろしTwitter連載小説
        第26回【上原祐と性別チェンジ1】
        ゲスト挿絵イラスト「しろがね」さん
        ゲームセンターでの一件から友達になった景太と祐。二人の今日の話題は……?
        「僕がもし女の子だったら、確実に上原君に惚れてるよなぁ」
        ある日の放課後、ゲーム同好会前のタイミングで、雨野がゾッとするような話題を振ってきた。
        俺は額に汗を滲ませながら返す。
        「やめろよ……きめぇな……」
        ドン引きの俺に対し、雨野は嬉々として続けてくる。
        「や、だって、惚れない理由がないじゃない。上原君イケメンだし、僕に親身になってくれるし、優しいし……」
        「なにこれ。悪夢?」
        「正直尽くすよね、僕」
        「確定。悪夢だこれ」
        俺はいつの間に寝たのだろう。自らの頬を強めにつねっている間にも、雨野は続けてくる。
        「ただ、あたい、雨野景子は幸せではない気もする」
        「一人称どうした」
        「上原君は浮気繰り返すからなぁ」
        「さてはお前、俺が好きじゃねぇな?」
        「最終的には雨野景子、上原君を刺すとこまで行く気がする」
        「お前はこの話をどこに着地させようとしてんの?」
        「そして、その心臓を食べて、ケラケラと笑うんだよ」
        「俺はどういう気持ちでこの話を聞くべきなの?」
        「……いやはや、僕、やっぱり女の子じゃなくて良かったよ」
        「ホントだよ! というか出来ればその仮定も聞きたくなかったよ!」
        「まあそもそも僕は、女の子化とかするまでもなく上原君大好きだけどね」
        「いやぁぁぁぁああ!」
        なにこの地獄。
        俺がげんなりとしていると、雨野は申し訳なさそうに笑ってきた。
        「あはは……ごめんごめん。悪ノリしすぎた」
        「勘弁しろよな、マジで……」
        「ごめんって。もうこの話はやめるからさ」
        雨野のその言葉に、ほっと胸をなで下ろす俺
        が……雨野はそのまま、流れるように、笑顔で次の話題を振ってきた。
        「で、逆に、上原君が女の子だった場合だけどさ……」
        「…………」
        どうやらこの悪夢は、まだ、もう一ターンだけ続くようだ。


        IP属地:江苏120楼2017-08-03 12:05
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