推理小説・二〇一五年
香山二三郎
二〇一五年の小説出版で最大の話題といえば、人気芸人・又吉直樹の中編『火花』の芥川賞受賞とその後の大ブレイクだろう。一二月までの販売部数は二四〇万部、歴代の芥川賞受賞作の最高記録となった。書籍の販売部数が前年比二・八%減(出版科学研究所発表)と、出版界は依然厳しい状況にあるが、『火花』のヒットはミリオンセラーを生み出す可能性が残されていることを示している。人気作に偏って売れる本と売れない本との間に格差が生じるのは問題としても、ミステリー関係者はチャンスを逃すな!
香山二三郎
二〇一五年の小説出版で最大の話題といえば、人気芸人・又吉直樹の中編『火花』の芥川賞受賞とその後の大ブレイクだろう。一二月までの販売部数は二四〇万部、歴代の芥川賞受賞作の最高記録となった。書籍の販売部数が前年比二・八%減(出版科学研究所発表)と、出版界は依然厳しい状況にあるが、『火花』のヒットはミリオンセラーを生み出す可能性が残されていることを示している。人気作に偏って売れる本と売れない本との間に格差が生じるのは問題としても、ミステリー関係者はチャンスを逃すな!