今回 倉木麻衣 さんは、前回訪れたところへの再訪を希望していました。2年でどんな変化があったのか、2年前に出会った方はどうしているのかを自分の目で確かめたいという想い、また、自分の活動が カンボジア の未来へどう繋がっていくのか、なんとかしなきゃ!プロジェクトもそんな倉木さんの想いや期待を皆さんへ伝えるため、密着取材しています。
前回訪れた場所のひとつに、アンコール・トムの中心に位置するバイヨン寺院の彫像修復現場がありました。公益社団法人日本ユネスコ協会連盟とカンボジアの非政府組織JST(アンコール遺跡の保全と周辺地域の持続的発展のための人材養成支援機構)が共同で2012年から進められているプロジェクト。
現場で働くカンボジア人スタッフの中に、前回倉木さんが訪れた寺子屋の卒業生がいました。恵まれない環境にある子供たちが学ぶ寺子屋が、彼らが誇るべき世界遺産の修復に携わるという、就業の場に繋がっています。そして彼らの技術も確実に向上しているそうです。
「皆さんの目が輝いている。誇りを持って仕事しているのがわかります」と倉木さんも一緒に目を輝かせていました。
続いて、アンコール・ワットへ移動。毎年400万人以上が訪れる遺跡の表玄関である西参道では、観光客が安全に通行できるよう、伝統的な石材工法を守りつつ、参道の修復作業を行っており、JICAも機材提供を通じて、協力しています。
長年カンボジア政府と連携し、修復や修復する人材養成に携わる上智大学アジア人材養成研究センターのラオ・キム・リァン先生の「カンボジア人による、カンボジアのための修復を心がけている」との言葉に、倉木さんは「カンボジアの人たちを見守りながら育てるということ。素晴らしいですね」
2年前の訪問で倉木さんが感じられた“そばでそっと見守ってサポートすることが大事”という気持ちと、通じているのかもしれません。
翌日は、寺子屋の子供たちと再会します!
写真:久野真一/JICA
