――高校生活が舞台の本作。学校での撮影はどうでしたか?
「かすみは普通の女の子。ダイナミックな展开があるわけではないので、そのせいか、撮影中もすごくリアルな高校生活を过ごしている気分になりましたね。撮影では実际に今も使われている学校を使わせてもらったんです! 廃校と生きている学校とでは、漂っている空気が全く违う。私も実际に高校生なので、学校での撮影はすぐに溶け込むことができたのかもしれません。1ヶ月の间、本当にあの学校に通っている気分になっていました(笑)」 ――同世代の人达との共演は、刺激になる点も多かったのでは?
「刺激になることばかりでしたね。共演者の方は、素敌な方々ばかりで。いつも同世代の现场って楽しいんですけど、その楽しさに加えて、尊敬できる部分が、たくさんにありました。私はそこで、色々なことを教えてもらったし、色々なものをもらいました。とにかくみんな、映画を爱している人达ばかりなんですよ! ずっと、『俺は、私はこう思う』など、热い思いを语っていて。もちろん、普通に騒いだり、他爱もない话をして楽しい时もありながら、きちんと仕事をしている立场としての会话もあって。この仕事への爱を、ものすごく强く感じたんです。こういったことが、自分に最も影响を与えてくれました」 ――自分の进むべき道に迷い、葛藤する物语です。ご自身は、女优として歩んで行きたいという思いが强まりつつありますか?
「本当にそう思えるようになったのは、この作品の撮影がはじまってからなんです。この作品は、覚悟というか、自分がこれから必然的に歩んで行く道というのを理解して、认めることができた転机となる作品になりました。すごく刺激になって、本当に良かったです」 ――映画ならではの魅力として、クライマックスのシーンは冲撃的でした!
「あんな展开、全く想像がつきませんでしたね(笑)! 脚本を読んでいる时も、『え!?何!?』って、目を疑いました。だからこそ、出来上がりを见た时には色々な意味で、すごい冲撃が大きかったです。全ての撮影の最终日でしたが、あのシーンは撮影も本当に大変だったんです(笑)。いやぁ、みんな本当に顽张りましたね! でもその分、あのシーンが良かったって言ってくださる方も多くて、顽张った甲斐がありました」 ――本作のタイトルにちなんで、「桥本爱、○○やめるってよ」と言いたい、克服したいことや、やめたいことはありますか?
「私、洁癖症だったり、节约家だったりするんですけど、一贯性がないんですよね(笑)。例えば、电车代をちょっと払うなら、『その分、歩いて运动しよう!』とか思う一方で、1000円ぐらいするスイーツを食べてしまったり…(笑)。その方がずっと払う额が大きくなっちゃうのに。ちゃんと一贯性を身に付けた大人になりたいです(笑)」 ――もしも、雑志の编集长になったら、どんな雑志を作ってみたいですか?
「私、地面が好きなんです。だから、色々な地面を撮った写真を集めた雑志とか。地面は、アスファルトでも土でも、自分の足の着くところだったらどこでも良くて。好きなんですよね。あとは、自分では手の届かないブランドを起用してファッションショーを展开する雑志とか。モデルさんも、すごく赘沢な方々にお愿いして作ってみたいですね」 ――『Seventeen』専属モデルとしても活跃されています。モデルと女优、それぞれに感じる面白さとは?
「私は今、専属でモデルをさせていただいているので、毎月、家族の元に雑志を届けられるんです。それは映画に出ることも同じで。この仕事をする上で、远く离れていても、家族に自分の姿を见せられるのが、すごく嬉しいんです。あと、それぞれで考えると、服が好きなので、モデルとして、自分が好きなように服を见せることができるのは楽しいです。女优さんは、この作品のおかげでお芝居自体を好きになることができたので、好きなことをやれるというのは、やっぱり楽しいことだと思っています」
Text : Orie Narita
Photo : Isao Hishinuma