
アーティストとしての颜、そして作家としての颜も持ち合わせている「川嶋あい」が、様々なジャンルのアーティストと対谈を行い、様々な切り口で进行していく、インタビュアー「川嶋あい」としての企画。
アーティストでなければ気付かない心境、作家をしていなければ分からない歌い手の気持ちを、同じ土表に立っているからこそ、「见れる・闻ける・书ける」の视点から掘り下げていく企画です。
シンガーソングライター、川嶋あいが注目のアーティストに突撃取材! 第2回となる今回は特殊な录音手法に挑戦した新アルバム「moment」を発表するKOKIAがお相手。共に作词・作曲を手挂ける女性歌手の2人、どんな话に花が咲くのでしょうか? 乞うご期待!


川嶋あい(以下、川嶋)「今日はよろしくお愿いします。まず軽めの话题からお话ししましょうか。いまお仕事以外でいちばん兴味のあることってなんですか?」
KOKIA「いまはアロマセラピーに兴味がありますね。芳香疗法。ゆくゆくは资格も取ろうと思っていて。わたしたちミュージシャンって目に见えない部分にアプローチする仕事じゃないですか。目に见えないけれども脳や心に働きかけるという意味では音楽と共通する所があるんじゃないかなと思ってはじめたんです。今日も自分でブレンドしたアロマオイルを持ってきてるんですけど」
川嶋「すごい!」
(しばらくアロマセラピーの歴史や详细なしくみの话を)
川嶋「闻き込んじゃいましたね、アロマの话。もうアロマセラピー讲座みたいになっちゃった(笑)」
KOKIA「でもアロマって奥が深くって、最终的には解剖生理学とか脳の分野まで勉强をするんです。だから一般的なアロマのイメージ……女の子が好きそうとか、いい香りを嗅ぐというやわらかい印象のものだけとは微妙に违うんですよね。アロマセラピストの资格を取ったら自分のコンサートでもアロマを焚きながら演奏してみたいなって思っているんですよ。」
川嶋「素敌! 普段、家でアロマを焚きながら音楽とかも聴きますか?」
KOKIA「いや、それが家であんまり音楽をなかなか聴かないんですよ、わたし。普段音をたくさん聴く仕事をしているので、私生活ではなるべく音のない状况でいたいのかなぁ。テレビもあまり见ないし。テレビ番组特有の独特のテンションが苦手で。あとはなにかしながら、というのができないんですよね。音楽を聴きながら、テレビを见ながら、っていうのがダメなんです。」
川嶋「なるほど。でもすこしわかる気がしますね。やっぱりなにかをしながらって集中できないですもんね。じゃあ、そろそろ本题に移りましょうか。今回のKOKIAさんの新作アルバム『moment』について伺おうと思います。すごくびっくりしたのが、今回のアルバムって全编ステージ・レコーディングなんですよね。こういった试みに挑戦するきっかけは?」
KOKIA「今年でわたし事务所を独立して5周年なんですね。事务所の独立ってわたしにとっては、とても大きな节目でした。だからこの5年间は一瞬一瞬がすごく尊かったと思える期间なんですけど、そんな节目にふさわしい、特别なアルバムを作りたかったんです。そこからKOKIAらしいアルバムはどんな作品だろうって考えて。ここ数年、私が强く感じているのは、もちろんCDという形で作品を残すのも大切だと思うのだけど、わたしにとってステージはそれよりももっと大事にしていきたい场所だなって改めて思っていて。じゃあ、そのステージにおける瞬间の音楽をCDという作品に封じ込めよう、という思いがステージレコーディングという形式でアルバムを作ることになったきっかけですね」